木曽駒ヶ岳・宝剣岳・三ノ沢岳 ヤマノススメ 百名山 山荘1泊残雪登山
気軽に登れる百名山シリーズ。
ロープウェイであっという間に森林限界の世界を味わえる山、「木曽駒ヶ岳」。
漫画ヤマノススメであおい達がテント泊したこの山を登ってきました。
今回は単独でのテント泊。
…だったんだけど雨が降り、雷雨の恐れがあるためテント泊は断念。
荷物となったテントを担いでバス停に行く。
運転手の方から「ロープウェイの運行停止してるけどホントに行く?」と念を押される。
大丈夫だ、問題ない。乗客もいない。
ロープウェイに着くと係員の方がでてきて今日の状況を伺う。
「今日はいつ運転再開するかわからない」
「下山客のために動かす分があるのでそれに乗って上がる事は可能」
「上がれても今日中に下りてくることはできないかも」
山頂で泊まるから問題ない。
宝剣山荘に予約を入れてロープウェイに乗り込む。
雷雨がくるまえに山荘に着くようにせねば(`・ω・´)ゞ
乗客は俺だけ。
同乗してる係員さんと喋りながら約7分の天上の散歩を楽しむ。
09:00 千畳敷カール(2,612m)
まだ雪が残ってる。
積雪は40cmでアイゼンやピッケルはなくても上れる状態。
早めに山荘に着きたいので軽アイゼンを付けて挑む。
団体さんが下りてきてる。
離れた位置からもワーワーキャーキャー言うのが聞こえてくる。
上り中にすれ違うのは遠慮したいので少し待った。
この先は雪がないとの情報を得てるのでアイゼンを外す。
夏道を歩きつつ高山植物を楽しむ。
10:15 宝剣山荘
本日の目的地、宝剣山荘に到着。
宿泊手続きをしてると昼まで誰も居なくなりますと言われる。
宝剣山荘貸切(´ω`)
結局、本日の宿泊者は俺だけだった。
贅沢な反面なんか悪い気もするねw
宝剣山荘は120名を収容でき、2Fに個室、3Fに大部屋がある。
今日泊まったのは1番(コマクサの間)の部屋で布団が思いのほかフカフカだった。
もっと薄っぺらい煎餅布団を予想してたので正直驚いた。
トイレも綺麗だし山荘初デビューの人にオススメしたい。
この後、雨が止んだので木曽駒と宝剣岳を上ってきた。
各々の神社にて挨拶と明日晴れたらいいなーとお願いをして本日は終了。
【2日目】
星空が見れないかなーとチョコチョコ起きてたんだけど雨は止まなかった。
24時くらいまでは全然ダメでもうダメかーと不貞寝した。
メッチャ晴れてる゚ω゚!
いつの間にか晴れててテンション上がる。
朝日はどうだったんだろ…。見逃してたのなら悔やまれるなー。
朝食
昨日沢山食べたので少しきつかったw
なんとか完食( ´ω` )
07:15 宝剣山荘出発
本日のルートは木曽駒ヶ岳~宝剣岳~三ノ沢岳~千畳敷ロープウェイの予定。
木曽駒ヶ岳へはザックを山荘に置いてサクっと済ませたい。
07:15 中岳分岐点
山頂経由ルートとバリエーションルートの巻き道がある。
行きは巻き道ルートを選択。
岩場と細い道を通るこのルートは積雪時には閉鎖される。
普通に歩けばそこまで危険な箇所はないです。
07:35 木曽駒ヶ岳山頂(2956m)
昨日の天気が嘘のような快晴。
神社にて晴れたお礼をしてあちこちでカメラをパシャリ。
08:00 中岳(2925m)
中岳から駒ヶ岳頂上山荘を見下ろす。
ここが唯一のテント場であり、あおい達が泊まった場所ですな。
山頂からも近くて朝日を拝むのに絶好のロケーション。
本当はここにテント張りたかったんだけどなぁー。
次回の楽しみにしたい。
08:10 宝剣山荘
荷物を回収していざ宝剣岳へ。右に天狗岩がある。
この岩壁を横移動する箇所。
インパクト強いけど岩は掴みやすく足場も安定してる。
アフォな事をしない限りは落ちることはないと思う。
どっちかってーとすれ違う登山者同士をどうやり過ごすかの方が神経使いそう。
今回に限ればここの手前で一組とすれ違っただけで
そこから先は誰もいなかったので楽だった。
岩のてっぺんには宝剣岳の木札が置いてあって記念撮影ができる。
宝剣岳から三ノ沢分岐へのルートもバリエーションルートで鎖場となってる。
縦移動が多いのでこっちのルートの方が神経使った。
例の岩。
ここの岩に座って記念撮影する人が多い。
岩先には難なく立てたけど、俺にはこれはムリだなーと思った。
あっちは仮に落ちてもなんとかなりそうだけど、ここは落ちたらホントに落ちるよね。
屈んで進む
09:30 三ノ沢分岐
ここから三ノ沢岳へは往復5時間ほど。
木曽駒~宝剣岳だけだとほとんど歩かないので山行に組み込んだ。
ハイマツを茂る細い道をひたすら歩き、アップダウン多めでしんどい。
あまり歩く人がいないのか、ハイマツが道にまで伸びてるもんでザックが引っ掛かる。
手や足に枝が刺さって痛かった(‘ω’`)
進むにつれてガスも濃くなっていくしテンションが下がっていくw
今後の縦走に向けての訓練と思って頑張る。
11:50 三ノ沢岳(2846m)
ガスってて何も見えん。
この先には萩原沢岳っていう山があるんだけど
登山道がない上級者向けルートなんだよね。
いつか登ってみたい。
右に滑ると谷間へ直送。
帰りはゴールがわかるので気持ち的には楽だった。
13:55 三ノ沢分岐
14:05 極楽平
下山コースは雪が残ってるけどアイゼンはなくて大丈夫。
14:35 千畳敷ロープウェイ駅
ゴール(´ω`)
ロープウェイ出発までカルピスサイダーを飲みつつまったり過ごす。
木曽駒ヶ岳と宝剣岳を登る分にはそんなに体力ない人でも安心して上れると思う。
標高2660mなので高山病に掛からないようには注意したいかな。
ちょっとした歩きで息切れしそうになったので普段より抑えめで歩いたほうが良さそう。
千畳敷カールのところが少し急登なので、ここを息切れせずゆっくり上れば後は大丈夫。
宝剣岳は変に余裕ぶったりふざけたりしなければ上れると思う。
鎖場の経験は多くはないけど、多くない俺でも難なく行けました。
下手に鎖に頼るより岩を掴んで歩いたほうが楽かもしれない。
両手で掴むのだけはやめた方がいいです。三点支持を守っていきましょ。
晴れてくれて良かった(´ω`)
■こまくさの湯
菅の台バスセンターの近くにある日帰り温泉施設。
入浴料610円、タオル150円、バスタオル510円。
広い大浴槽と露天風呂、小さい薬湯、ジェット風呂にサウナもある。
やや熱めの温泉で疲れが取れた。
入口にはザック置き場もあるので登山後にはぜひどうぞ。
■ソースかつ丼
駒ヶ根名物ソースカツ丼。
あちこちの店で取り扱ってるようで駅前の水車という店で食べた。
B級っぽいガツンとくる味で美味しい。
【1日目】雨のち曇り 距離:1.0km 行動時間:1h20min
※チェックイン後の木曽駒、宝剣岳は含まず
09:00 千畳敷ロープウェイ駅─10:15 宝剣山荘
【2日目】晴れのち曇り 距離:10.0km 行動時間:7h22min
07:10 宝剣山荘─07:15 中岳分岐点─07:25 分岐点─07:35 木曽駒ヶ岳山頂─08:00 中岳山頂─08:10 宝剣山荘─08:35 宝剣岳山頂─09:30 三ノ沢分岐─11:50 三ノ沢岳─13:55 三ノ沢分岐─14:05 極楽平─14:35 千畳敷ロープウェイ駅
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