栂池高原~小蓮華山~白馬岳 百名山 雪山縦走登山2泊3日 前編
■2016年5月3日(火)~5月5日(木)
2016年上半期のメーンイベント。
残雪期、白馬三山縦走登山に行ってきました。
結論からいうと縦走できず白馬岳にてリタイアしました。
同行者はなしのソロ登山になります。
当初は下記ルートを予定。
栂池高原~白馬岳(山荘泊)~白馬鑓温泉(テント泊)~猿倉下山
いろいろトラブルがあって実際のルートは下記になりました。
栂池高原~白馬岳~猿倉下山
そこら辺を踏まえて振り返る。
5月1日(日)
常念岳を下山して麓のホテルに泊まり、本日は栂池ヒュッテまで移動。
送迎バスで穂高駅まで行き、昼食をとってリゾートビューふるさとに乗車。
リゾートビューという名前だけあって座席がゆったりしてて快適。
地元っぽい人が常念岳にまつわる昔語りをしてくれたり民謡?を披露してくれた。
話終わる前に駅に着いて強制終了したりグダグダだったけどw
白馬駅からはタクシーに乗って、八方バスターミナル付近にあるしらうま山荘へ移動。
下山後に泊まる予定なので不要な荷物を預かって貰う。
その後、栂池高原ロープウェイまで行って栂池ヒュッテを目指す。
…が、本日強風につき全運行を停止するとの案内が…(゚ω゚!
ロープウェイなしで登るには係員の見立てで6時間なのでちょっと無理がある。
仕方ないので空いてるホテルを探してそこで1泊。
明日も運行しないようなら観光して帰るかな~と( ˘ω˘ ) スヤァ…
5月2日(月)
ロープウェイは運行しているようなので片道チケットを購入。
ロープウェイ乗り場では登山届けを提出する必要があるので予定を書き込んで渡す。
白馬大池まで行くのも手かなーと思ったけど、
スケジュールを下手に変更したくないので予定通り栂池ヒュッテにて1泊することに。
ちなみに写真は昨日のです。
ゴンドラとロープウェイを乗り継いで栂池平に到着。
栂池ヒュッテ(1850m)
観光客やスキー客も利用する、山小屋というよりは山ホテル。
今年は雪がなく栂池高原のスキーは昨日で営業終了してしまった。
GW中にやめるって結構な決断だよねぇ。ヒュッテの人も寝耳に水だったようで。
時間が余りまくってるので、ザックを預けて栂池自然園を散策する。
展望台(2015m)
スノシューハイキングなんかしたら楽しそうな雪道を1時間ほど歩いて展望台に到着。
手前の木が育ちすぎちゃってるのが残念。
白馬鑓?
昼飯
ご飯を食べたらチェックインして部屋に移動。
夜飯まで( ˘ω˘ ) スヤァ…
夜飯
飯が美味いと聞いてたけど予想以上でビックリ。レベル高いぞ~。
部屋は二段ベットの8人相部屋プラン。
宿泊者が少なくソロは俺だけだったので独り占め状態。
他は4人組PTと観光っぽい家族の2組だけだったしね。
5月3日(火)
05:15 栂池ヒュッテ
4人組PTはすでに出発したようで靴がなかった。
今にして思えばもうちょい早く出発しても良かったな。
アイゼンを付けて準備も万端。
スキーコースにもなってるだけあって地味にキツイ。
ジグザグと高度を上げる。
06:45 天狗原
去年はここに泊まったんだよね。
今年は晴れてるしウキウキで白馬岳を目指す(´ω`)
一度登った事があるからか、晴れてて前がはっきりしてるからか、
去年よりも上ってて楽だった。
08:45 白馬乗鞍岳(2437m)
広すぎるので見晴らしはあまりよくない。
山の天気予報を専門にしている「ヤマテン」https://i.yamatenki.co.jp/
月額の会員登録必要だけど便利なので利用してます。
当日の予報は白馬乗鞍~小蓮華山間の風が強く、夕方以降は暴風雨になる。
昼過ぎには小蓮華山を抜けてしまいたい。
雪倉岳を眺めながら稜線を進む。
こんなところでビパークとかご苦労だなぁ~。
ツボ足になったりはしないので歩きやすくはあるものの、
たまに吹く強風で思ったよりペースが上がらない。
13:10 小蓮華山(2766m)
昼過ぎというには遅いけどなんとか到着。
鉄剣っていうにはでかすぎるオブジェクトを横目に白馬岳を目指す。
途中で3組ほどすれ違い、2人組の人らからこの先も風強いよと教えて貰う。
小蓮華山を越えれば風が弱まるかと思ったけど、そんなことはなかった。
いや、稜線上なんだから弱くなる道理もないんだけど。
14時半ころ三国境を通過して、夏山ペースだと1時間10分で白馬山荘に着ける距離。
雪山+テント装備なのでもっと掛かるとして17時前には到着できる計算か?
風は強くなるばかりで、かつ、歩いてて雪に埋まるようになってきた。
これを進んで夜暗くなったら遭難するだろうなぁ。
テントあるしスコップもあるんでビバークすることに決定。
遭難届けがでないように白馬山荘に電話して予約をキャンセルする。
電波が繋がってるのは精神的に余裕持てて助かったな。
白馬大池まで引き返すには遠すぎるし、途中の風が強いところがちょい怖い。
写真の手前側にある岩場あたりを本日の寝所とし、ビバーク準備を開始。
雪壁を作ったはいいものの、あまり風を防げてる気がしない。
案の定、テント設営が全くできないのでこれを放棄。
雪を切り取ったところをそのまま壁としちゃえばいいんじゃね、
と気づいて17時くらいまでひたすら掘り続けた。
なかなかの重労働ですわ(乂’ω’)
テントを張ろうとすると風で吹き飛ばされそうになるのでポールを通すのは断念。
くるまって使うことにして、ザックから寝袋やマットをだして中に放り込んだ。
入口部分も風がくるので雪壁をそこに移してとりあえず完成。
※朝方の写真です
18時くらいにはテントの中に入って明日の天気などを調べる。
深夜3時ころまでが山で、朝には回復するとの予報。
それまで凌げれば勝ちだなと、スマフォをポチポチして眠くなるまで過ごした。
19時くらいから雨が降ってきて、風も強くなる。
これからどんだけ寒くなるのかわからないのが恐怖だよね。
雨も強くなるようだと水漏れが心配になるし、結構ハードな状態と気づく。
しかしまぁ、こんな時でも眠気には勝てず、20時前には( ˘ω˘ ) スヤァ…
1時~3時くらいの間が風のピークだったのかなぁ。
寝てるのに身体が浮いた感覚を味わう時があって怖かった。
テント装備があったから良かったと思う反面、
テント装備だったから時間掛かったんじゃなかろうかとも思うのよね~ヾ(-ω-`o)
今となっては良い経験をしたと思いたい。
ちなみに下山した後は寒かったかってよく聞かれたけど、
答えとしては寒くなかった。というか、寒くない装備なので平気でした。
装備大事ね( ゚ω^ )b
場所 | 予定時刻 | 実際時刻 |
---|---|---|
栂池ヒュッテ | 05:15 | 05:15 |
天狗原 | 07:15 | 06:45 |
乗鞍岳 | 08:45 | |
白馬大池山荘 | 10:15 | 09:15 |
船越ノ頭 | 11:15 | |
小蓮華山 | 13:15 | 13:10 |
三国境 | 14:00 | 14:30 |
ビバーク地 | 15:00 |
雪山につき夏山ペースの1.5倍を設定